リトリートからのレポート(2)

前回はリトリートが一体どんな様子なのかをお知らせしたくて、ワークショップ以外の部分を中心にお伝えしました。
今回は過去に取ったワークショップについて紹介します。
毎回参加しているリトリートがニット中心のものではなく、絵や写真のリトリートだったので、ラインアップもそんな感じになっています。

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Mix Media

ミックスメディア、とはご存知の通り、色々な画材やコラージュを組み合わせて作品を作るアート。絵心がなくてもアーティスト気分を味わえるということで、アメリカでは一般の人々に人気が爆発しているジャンルです。
子供の頃はいつもスケッチブックを手放せなかった私ですが、社会人になって殆ど絵を描くことをやめてしまい、スケッチブックを前に何をしたら良いか分からなかった状態。ミックスメディアだったらハードルが低そう、と思って何度かクラスを取りました。

1人は可愛らしくポップな雰囲気が人気で本も出版しているサラ・ベルマーレ。とてもクラスを教えなれているので、緊張している生徒達の脳をほぐすトリックも沢山持っていて、気がついたらみんな楽しんで創作に没頭していました。
私が作ったのはこちら。こちらから他の写真も見ることができます。

もう1つのクラスはアレナ・ヘネシーというアーティストのクラス。サラよりもスピリチュアルな雰囲気の作風で、それを反映してか、とても面白い体験でした。
クラスのテーマは「潜在意識をアートに反映させる」というもの。ヨガの呼吸や屋外でのスケッチから始まり、短い文章を書いてから、そのなかのイメージを絵にしていくというプロセス。
先生は左から3人目。こんな感じで出来上がった作品を見せながら自分のストーリーを語っていくうちに、泣き出す人が出たりして。このクラスを一緒に取った人とは妙に仲良くなり、今でも良く連絡を取っているのです。不思議でしょ。
私の作品はこれです。ミックスメディアだから、自分でゼロから絵を描かなくて良くて、ステキ。

スージー・ピルグリム・ウォータースはボストン在住の英国人アーティスト。これまで取ったなかでお気に入りの1つは彼女のクラス。シガーボックスにペイントやコラージュをして作品を仕上げるのがとても楽しく、半日があっという間でした。
彼女の作品自体も大好きです。




ペインティング

フローラ・ボウリーはリトリートで教えるようになってから人気に火がついたアーティスト。教えることによって自分独自のプロセスがより進化されたのでしょうか?今ではワークショップも大人気で、世界各地でクラスを開催しています。
私は彼女のクラスを2回取りました。2度目は3日間コース。絵の具にまみれて脳がかき回されるような心地よさがあります。写真はこちら。

ヨガインストラクターでもあるフローラも、ヨガの動きや呼吸からクラスをスタート。お互いの自己紹介をしたりして仲良くなり、互いをサポートしながら作品を作るスタイルです。最初から何を描こうかと決めず、絵の具を塗り重ねるなかからインスピレーションを得るスタイル。何を描こうか決めない、というのが想像以上に大変で、そのため隣の人と描きかけの絵を交換させられたり(!)します。
これは先生の作品。彼女の色遣い大好きです!

写真

フードスタイリングのコースはSquamでは定番で、とても人気があります。私が取ったのはボストン在住のフランス人フードスタイリスト、ベアトリス・ペルトル。彼女はブログから火がついて、新聞や雑誌に引っ張りだこのスタイリスト。私もLa Tartine Gourmandeというブログを時々訪れてはお腹をぐるぐるいわせています。
その様子は日本語で紹介していますので、こちら。


他にもありますが、おおよそはこんな感じです。
自分としては、毎回これまでやったことのないジャンルにトライしているつもりです。何か1つでも新しいことが学べて、そして皆と楽しい時間を共有できたらいいな、という気持ちで参加しています。

amirisuのリトリートも、新しい体験を提供できるものにしていきたいと頑張っています!

リトリートからのレポート(1)

こんにちは。1月も既に中判になってきました。いかがお過ごしですか?


amirisuのリトリートについてお知らせするのと併せて、自分自身の体験についても少しお話しようかな、と、過去のブログ記事を掘り起こしてきました。

当時はリトリートで出会った友人達のために英語で書いていたので、内容を少しアップデートしつつ、今回は日本語で。雰囲気が伝わるといいなと思います。何回かシリーズでお届けします。

そして、なんと!今年の6月にはトクコさんと一緒に、またSquam Art Workshopsへ出かけます。このリトリートは編みもの中心のイベントで、Ravelryも協賛、なんと200人近くの席が毎年2週間ほどで売り切れるという、リピーターの多さで有名です。そこに2人で滑り込み。自分たちへのご褒美として、今から楽しみにしています。

さて、では本文。
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スクワム・アート・ワークショップに申し込みをしてから実際に到着するまで、自分が何を考えて登録してしまったのか、一体どこに向かっているのか、全然わからない状態でした。イゾルダ・ティーグのブログの写真を見てその日のうちに申し込み(その記念すべきブログ記事:http://ysolda.com/blog/2010/06/28/squam)。休みが取れるのかとか、幾ら掛かるのか、なんて全然深く考えず。

空港からのシャトルを事前に一緒に予約した人はいたのですが、彼女以外誰も知り合いはいないし、彼女だって別に会ったこともない人。どこに泊まるのか、誰と部屋をシェアするのか、何人規模のワークショップなのかも全然知らず。
ボストンから飛行機を乗り換え、ローカル空港へ。さらに空港からシャトルで山の中へ2時間。
私こんな遠くまで、何しに来ちゃったんだろう?

でも、なにか素晴らしいことが経験できるのではないかという期待に胸膨らんでいました。



みな何らかの期待をもって集まっていたと思います。そして、私がスクワムで出会った全員が、期待以上の体験をしたと言っていました。この5日間はそれくらい素晴らしかった。
人々、エネルギー、創造性、ピリッと寒い空気、湖面に反射する太陽、食べ物、暖炉の温かさ、煙の匂いに松の葉の香り。終わりないお喋り、涙、笑。
そして何より、素晴らしい友人が沢山。



空港からのシャトルが着いた瞬間、主催者のエリザベス、そして他の参加者の人たちが温かく出迎えてくれました。シャトルを共にしたリリーは、私がちゃんと自分のキャビンとルームメイトを見つけて安心するまで面倒を見てくれました。
一緒のキャビンだったキャリンとシェリーとは本当に仲良くなって、今でも連絡を取り合っているし、キャリンとは翌年も一緒の部屋に泊まりました。



歳をとるにつれて、友人は皆結婚して家族がいて会えないし、男性が多い会社で働いていたりすると、普段中々、女同士の楽しい時間って味わえないものです。考えてみれば、高校以来ずっとクラスには男子の方が圧倒的に多かった。スクワムに行くまで、エネルギッシュでクリエイティブな女性達に囲まれて時間を過ごすことが、いかに元気をもらえることなのか、実感したことはなかったのでした。




私たちのキャビンは小さくて、快適で、とても歴史のあるもの。壁に子供が描いた絵が掛かっていたり、ジグソーバズルや日記が残されていたり。何十年も前の日記もあったりして、夜は皆で暖炉を囲みながら「あ、こんなことが書いてあるよ」とノートを回し読みしたちしました。
ルームメートは地元ニューハンプシャーから来ていたので(過半数は遠くから来ていて、もう1人のキャビンメートはサンディエゴから大陸を横断して参加)、家からお花やワイン、ブランケットなど、色々な物を持参していました。





キャビンの殆どは湖に面していて、湖に向かって桟橋が突き出しています。夕方になると、ひとり、またひとりと、湖畔に集まってきては、静かでリラックスできる時間を過ごしていました。ワインを片手に、静かな声で自分の人生について語ったり。

誰にも言えなかった悩みなど、なんだか自然とふっと出てきて、話を聞いてくれた友人達の肩の上を一瞬なでて、湖の向こうに消えていったのでした。



参加者それぞれがストーリーを持っていました。問題を抱えていない人なんていないんだな、と心から思いました。私も普段、愚痴なら言うけれど、本当の悩みについて誰にも話したりしない方なのです。たまに、何かの拍子に話すときは、たいてい氷山の一角、金平糖のかけらくらいをその人に話すくらい。
不思議なのは、キャビンの暖炉の前、湖畔では、「話しなさい、話していいよ」と言われている気がしてくることです。普段周りの人のために頑張っている私たちに向かって、「ここは、あなた達自身の場所よ」と言ってくれているかのような。自分のことだけ考えていい。それがとても自然に思える場所。

だから、4泊5日なんだな、と納得がいきました。1日や2日では、普段の思考パターンから抜け出せない。家族との旅行じゃだめなんです。みんな驚くほど1人で参加しているのも、そういうことなのか、と思う。



精神的に癒されただけでなく、私たちは思う存分食べ(3食何食べようか考えることも、料理をすることもなく!)、沢山運動し(食堂まで片道10分歩くので)、クリエイティブさも満タンになり、朝から寝るまでお喋りをして大いに寛ぎました。

リトリートがどんな様子だったか、書き記すことは不可能に近い、と皆が口々に言います。本当に、そう。だから、また翌年に参加して、他の参加者たちと体験談を話すことになるのだな、と思う。
既に来年どのクラスを取ろうか、今から夢を膨らませているもの。

アジア人に見える女性が自分を含めて3人しかいなくて、そのうちの2人はアメリカ人。自分が一番遠くから来ていたので目立っていたらしく、皆とても親切にしてくれました。
本当に心から良い体験でした。そして、取ったクラスはその体験のほんの僅かな部分でしかありませんでした。

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こんなリトリートを日本にも作りたい!というのが夢になりました。

Call for Submission!

Call for submission for Fall/Winter 2014 (Issue 5) is now open until February 8.  We are looking for warm, cozy and cute designs for spending our beautiful autumn days outdoors with friends and families, sometimes by ourselves.
Please find your inspirations here at our Pinterest page.

To register as a designer, follow below link and click on Design Registration.
http://www.amirisu.com/wp/?page_id=43

I am going to elaborate a bit about how we select designs every issue.
Here are things we take into consideration:

- Do we (both of us) want knit and wear it ourselves?
"There may be people out there who would wear it, but not us" - if we conclude as such, the design is not for amirisu. We publish what we truly love.

- Is it going to be fun to knit?
If the design has an interesting construction, new techniques (but not a strange one), some ideas that will keep knitters entertained and motivated, we will love love love it. But. It cannot be way too tricky to knit.

- Are there other patterns that are too much alike?
If so, we cannot publish it, unfortunately. Also, is the design worth our customers' money?

- Is the used yarn purchasable? Is the yarn substitutable?
There sometimes a case where the design is nice and unique, but it also uses a particular yarn and only works with the yarn, and the yarn is not easy to buy. Or, sometimes the design uses many many different colors of yarn, which makes it hard for people to get the yarn. This is not a deciding factor, but an important consideration.

- Can the designer pull things together - create a pattern that does not look too different from the initial sketch, write a good pattern, and finish a sample with good quality?
For this, we often look at the designer's past projects. Your projects on Ravelry are important for us.

Hope these help in one way or another for aspired designers out there! But please don't overthink things - we love cute designs. Period.
Looking forward to your submission!

- Meri

5号のデザイン募集しています

メリです。
年末にもお知らせしましたが、5号のデザイン募集を開始しました。
今年の秋冬号になります。

最近海外のデザイナーさん比率が高まってしまっているamirisuですが、日本人の方々に活躍してほしい、という気持ちでやっています。
最近では国外の読者がとても増えて、Vogue Knitting, InterweaveやBrooklyn Tweedの方々も見てくださっています。オシャレでかつ精巧な日本人ならではのニットウェア、海外でもとても人気です。

いつもどんな風にデザインを選んでいるか、というお話をすこし。
もうすぐリリースとなる4号まで含めると、40超のパターンを制作してきて実感したこと。いいデザインをするのに、有名だとか余り関係ない、ということ。有名なデザイナーさんの作品が人気になるかというと、全然そうではありません。ただし、プロならではの特徴はあります。

プロの方々はパターンを書き慣れているので、サイズ展開をしたパターンを書くことを念頭にデザインがされています。後々に計算が破綻することが殆どありません。
そして、作品の仕上げも奇麗。編むのが上手く、ブロッキングも丁寧なので、写真に撮っても見栄えがします。ブロッキングを上手くするには、やはり使用する糸の特性を良く知っていることがプラスになります。
この2点は応募される方々皆さんにお伝えしたい点です。日本人・外人問わず、初めてデザインする方とプロの方との大きな違いです。

そのうえで、私たちが選ぶときに何を見ているかというと。

・直感的に、自分たちが編んで着たいと思えるかどうか。
amirisuは一般の雑誌と異なり、紹介しなければいけないスポンサーさんも、ファッションブランドもありません。100%自分たちの目線で選んでいます。世の中には着る人がいるかもしれないけど、私たち向きではないだろうな、というものは選ばない方針です。

・編んで楽しいかどうか
手編みならではの技法であったり、途中で飽きない工夫が入っているか。難しすぎないか。編み手が新しい発見を得られるデザインだったら最高です。

・似過ぎたデザインが他にないか
とても素敵なデザインだとしても、フリーパターンで既にありそうなもの、良く似たデザインが他にあるもの、ある程度の金額を出していただけそうか、それを見ています。

・糸を手に入れるのが困難ではないか
たまにあるのですが、とっても珍しい糸を使っていてその糸でないとダメそうなデザインは難しいです。また、沢山の色の糸を使うものや、糸だけで相当なお金が掛かりそうなものは、それだけで却下はしませんが、考慮しています。

・デザイナーさんが文章型のパターンを書けそうかどうか
amirisuは文章パターンオンリーでやっていますので、デザイナーさんに文章パターンの理解があるかどうかは大きな要素です。Ravelryの過去のプロジェクトなどをよく拝見しています。応募される方は、ぜひプロジェクトは沢山アップしておいてくださいね。
もちろん、文章パターンは理解しているけれどデザインするのは初めて、という方にはトクコの温かい指導がはいりますので、ご安心ください。

以上、すこし裏方のお話をしてみました。
応募の際の参考になればいいなと思います。
お待ちしております!

100 Diamonds キット予約販売!

こんにちは、寒い寒い毎日、いかがお過ごしですか?
次は何を編もうかな、と思ってらっしゃる方に朗報です。
今から編み始めると、編み上がる頃には段々春に近づいてくるし。。。と悩ましいときにピッタリのパターンが100 Diamonds。
軽くて薄いのでサラッと肩に羽織れますが、モヘヤなので襟に巻けばとてもあたたか。
冬から春にかけて、長く活躍しそうです。

(パターン詳細はこちら)

そんな100 Diamondsの日本語印刷パターンと糸とビーズをセットにしたキットを販売します。
パターンを印刷するのは面倒だ、という方。
ビーズを買うのが面倒だ、という方。
すべて入っているキットです。
Shibuiの美しい色合いの中から、使い回しが利きそうな3色をセレクトしました。
発送は1月下旬からになりますが、キープするには是非お早めに。

予約はこちらから!
Storesサイト


Happy New Year!


本年もamirisuをどうぞよろしくお願いします。次号も頑張っています!


ところで、amirisu 3号のパターンが期間限定で10%オフになっているところです。日曜日の8時までとなっています。チェックアウトの際にCoupon Codeというボタンをクリックし、knit2014と入力して下さいね。
10%なんてセコいやつだ、と思われるかもしれませんが、価格等々はデザイナーさんとの契約で決まっているため、私達が勝手に割引できるものではありません。ただ。。。円安が進んでいることを鑑みて、私達の持ち出しで少し還元できれば、というのが今回の試みです。
この機会に気になっていたパターンを編んで頂ければ嬉しいです。

この号は、もう既に内容が半分くらいは固まっているのですが、また楽しい号になりそうな気配満載!秋冬号だし、夢が広がる〜。ぜひ参加してみてくださいね。